2025年01月
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科学・技術・イノベーション週間、グリーンエコノミーの機会を強調 フィリピン

フィリピン科学技術省(DOST)は、カガヤン・デ・オロ市のリムケットカイ・センターで2024年の科学・技術・イノベーション週間(NSTW)の祭典が始まったことを発表した。

(出典:DOST)

NSTWでは、「科学、技術、イノベーション:安定し、快適で、安心できる未来のパートナー」をメインテーマ、「グリーン経済におけるソリューションの提供と機会の開拓」をサブテーマとして掲げ、科学技術の発展に対するフィリピンの科学者、エンジニア、研究者の革新的な貢献を紹介する。初日には、100を超える技術展示、30の技術フォーラム、ピッチング・セッション、キャリアトークなどが開催された。

DOSTのレナート・U・ソリダム(Renato U. Solidum Jr.)大臣は「2024年のNSTWで、私たちは環境に優しい取り組み、画期的な技術、そしてよりスマートで持続可能なフィリピンを目指す私たちの共同ビジョンに光を当てます。DOSTの4つの柱の1つである環境保全と保護のための研究開発が強化されることで、他の3つの柱である富の想像を刺激し、富の保護を強化し、人間の幸福を促進することにつながると考えています」と語った。さらに、Matatag(強く根付いたコミュニティ)、Maginhawa(すべての人に快適な生活)、Panatag(安全保障と安定)の3つの価値が、科学・技術・イノベーション(STI)への投資を通じてどのように実現されるかを説明した。

また同大臣は、変動が激しく、不確実で、複雑で、曖昧な(VUCA)世界における重要な課題に対処するため、2025年に向けた8つの主要な研究開発プログラムについても概説した。これらのイニシアチブには、AIバーチャルハブ、地理空間分析ソリューション、量子コンピューティング、インダストリー4.0、循環型経済、スマート農業、スマートテクノロジー、製薬における生物製剤が含まれる。「DOSTは大胆かつ包括的で実践的な解決策を実施することに全力を挙げており、これまで通りのやり方を放棄することの緊急性を強調しています。データに基づく予測では、変革的な行動を直ちにとらなければ、2050年までに世界的なシステムが崩壊する可能性があると警告されています」と述べた。

(2024年11月27日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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