フィリピン科学技術省(DOST)は2月6日、新興技術や最先端技術を活用して社会の課題に対処し、大規模な問題に解決策を与える8つの変革的研究開発(R&D)プログラムを開始すると発表した。
(出典:DOST)
DOSTは、これらのプログラムを紹介するため、「ELEV8PH:国家発展のための科学技術フロンティアの推進」と題する発表会を2月5日、デュシタニ・マニラにおいて開催した。発表会には、産業界や学術界、国際パートナー、DOSTの研究コミュニティなど、さまざまな分野の関係者が参加した。このプログラムは、農業や医療、製造などの主要セクターにおける重大な問題に対処するため、戦略的に開発された。
発表会の冒頭、DOSTの研究開発次官であるリア・J・ブエンディア(Leah J. Buendia)氏は、イノベーションの持つ大きな可能性と、技術の進歩を推進させる集団の力を強調し、「私たちは共に、ビジョンを現実に変えるイノベーションとコラボレーションの精神を体現しています」と挨拶した。また、DOSTのレナート・U・ソリダム(Renato U. Solidum Jr.)大臣は、進歩と革新によって定義される未来を達成するため、団結と集団行動の重要性を強調し、「協力関係を礎として、私たちが切望する進歩的な国家に向けて、決定的な1歩を踏み出しましょう」と述べた。
これらのプログラムは国家の発展のために、科学技術を推進させるよう設計されている。変革をもたらす8つのR&Dは、以下の分野である。
ELEV8PHは、学術界や産業界、政府部門間の共同研究を通じて、産業界のイノベーションを強化し、技術進歩を促進させるため、DOSTが2025年に開始したプログラムの1つである。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部