2025年08月
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複製不可能なナノ光学セキュリティ認証技術の開発 韓国GIST

韓国の光州科学技術院(GIST)は7月23日、同院と韓国科学技術院(KAIST)の共同研究チームがナノ光学技術を用いて、複製不可能なセキュリティ認証技術を開発したと発表した。この研究成果は、学術誌Nature Communicationsに掲載された。

偽造防止のために使用されるQRコードやバーコードは、コピーが容易で、製品に一意の情報を割り当てることが難しい。これを補完する技術として、物理的に複製不可能な機能(PUF)が注目されている。開発された技術は、製品の製造工程で自然に発生するランダム性を利用して、製品ごとに固有の物理的特性をデバイスに与え、セキュリティと認証の信頼性を向上させる。

既存のPUF技術は、ランダム性と一意性があるものの、表面の色を制御することが難しく、外部から容易に識別されるため、セキュリティが脆弱であった。この解決策として、研究チームは、自然界で観察される構造色に着目した。例えば、蝶や鳥の羽や海藻の葉は、ナノメートルサイズの微細構造によって、完全に秩序的でも無秩序でもない準秩序と呼ばれる形で配置されている。これらの構造は肉眼では均一な色に見えるが、微妙なランダム性があり、カモフラージュやコミュニケーション、捕食者回避など、生存に有利な機能を備えている。

この技術は、IDカードやQRコードなどのさまざまな物理的製品に組み込むことができ、肉眼では既存の製品と区別がつかないため、デザインを損なうことなく強力な偽造防止機能を提供する。これは、高級消費財や医薬品、電子製品など、真贋認証が重要な分野で利用されることが期待されている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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