韓国科学技術情報通信部(MSIT)は11月26日、韓国が世界的な科学技術大国への飛躍を図るため、科学技術人材の確保と研究開発(R&D)エコシステム改革に関する関係省庁との共同行動計画を策定したと発表した。
本計画は、AIなど先端分野で技術競争が激化し、韓国では経済停滞や就学年齢人口の減少によりSTEM系修士・博士修了者の減少が懸念される中でまとめられた。優秀な人材が集まり、成果がさらに人材を呼び込む好循環をつくることを目標に、今後の科学技術政策を支える枠組みとして位置づけている。
計画は5つの主要タスクから成る。
具体的には、世界トップクラスの研究者を毎年約20人、5年間で約100人「ナショナル・サイエンティスト」として認定し、AIや量子、先端ライフサイエンスなど戦略技術分野で2030年までに海外から2000人の研究者を招致することや、大学院奨学金の支給割合を2025年の1.3%から2030年までに10%へ引き上げること、年間R&D支出を総政府支出の約5%まで高めること、毎年約6万~7万件の政府R&Dプロジェクトから生まれる研究データの共有・再利用システムを整備することなどが盛り込まれている。
ペ・ギョンフン(Bae Kyunghoon)副首相兼科学技術情報通信相は、「優秀な人材が集まり自由に研究し、革新的な成果を生み出すR&Dエコシステムの構築を目指します。過去最大の35兆ウォンのR&D予算を効果的に活用して、再び科学者・技術者の国を夢見る韓国を実現し、科学者が未来をリードする世界的な科学技術大国としての地位を確立していきます」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部