2025年12月
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AI安全研究所設立、関連リスクと危害に対応 豪政府

(出典:豪政府)

オーストラリア産業・科学・資源省(DISR)は11月25日、AI関連のリスクと危害に対応するため、オーストラリア人工知能安全研究所(AISI)を設立すると発表した。

AISIは、新興AI技術の監視、検証、情報共有を行う専門的機能を担い、将来のリスクを特定することで国民保護に向けた適切な措置を政府が整えることを支援する。DISRによると、AISIは規制当局と直接連携し、AIの利点を安全に享受するための重要な政府機能として位置づけられる。

公表された活動内容には、AI技術の急速な発展に政府が継続的に対応できるよう支援すること、高度なAIの技術動向と潜在的影響に関する理解を深めることが含まれる。また、政府内の知見共有を促し、協調的な政策運営を支える中核拠点となる役割を負う。さらに、国立AIセンター(NAIC)を通じて、企業、政府、国民に対し、AIの機会、リスク、安全性に関する指針を提供する。

AISIは、国際的なAI安全協定におけるオーストラリアの約束事項の履行も支援する。DISRは、同研究所の取り組みが既存の法制度や規制枠組みを補完するものであり、国民の権利と安全を守る仕組みの強化につながるとしている。

AISIは2026年初頭に運用を開始する予定であり、NAICや国際パートナーとの連携を通じ、AI安全に関する国際的な取り組みで同国が主導的な立場を確保するための基盤となる。AISIは国際AI安全研究所ネットワークに参加し、主要AI国家の専門知識を活用するとしている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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