スウェーデンと科学技術協力強化へ、共同ワークショップ開催 台湾NSTC

台湾の国家科学及技術委員会(NSTC)は1月29日、スウェーデン戦略研究財団(SSF)と共同で、台湾とスウェーデンの科学技術協力を強化する二国間共同研究ワークショップを1月29~30日の期間で開催すると発表した。

本ワークショップは台湾の宜蘭市で開かれ、両国の研究者がこれまでの共同研究成果を共有するとともに、2026~2031年の第2期協力フェーズに向けた計画を議論した。半導体、量子技術、グリーンエネルギーを中心に、戦略的分野での連携深化が目的である。

開会式でNSTCのビン・ユー・チェン(Bing-Yu Chen)政務副主任委員は、NSTCとSSFが2024年7月に了解覚書(MoU)を更新し、2026~2031年の第2期協力に正式合意したことを説明した。第2期では、従来のAIやバイオメディカル分野に加え、宇宙技術、量子技術、ドローン・ロボティクス、神経科学、海洋探査など計10の戦略分野へ協力範囲を拡大する方針を示した。

駐台湾スウェーデン代表のヘレナ・ライトベルガー(Helena Reitberger)氏は、両国の長年にわたる包括的協力関係、とくにNSTCとSSFによる研究協力の重要性を強調した。さらに、台北スウェーデン代表部と台湾教育部が、両国間の人材育成と交流を促進する奨学金制度について協議していることを明らかにした。

NSTCとSSFは2020年以降、半導体、量子、次世代通信(6G)、AI、持続可能・グリーンエネルギー、先端材料などの分野で高い国際競争力を持つ共同研究を支援してきた。今回のワークショップでは、GaN高周波・高出力HEMTデバイス、固体アノードレスリチウム電池、2次元量子光電子デバイスなど、10件の共同プロジェクトの成果が報告された。

またワークショップでは、長期的な人材育成と民間連携の枠組み構築を目指すものとして、博士課程学生や若手研究者向けセッション、産学連携や研究成果の実用化を議論する場も設けられた。本ワークショップは、今後5年間にわたる台湾・スウェーデン科学技術協力の新たな方向性を示す重要な節目となった。NSTCとSSFは現在、第2期協力に向けた共同公募を実施している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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