台湾の成功大学(NCKU)は2月13日、チェコのマサリク大学と半導体、サイバーセキュリティ、バイオメディカル、環境持続可能性の4分野を中心とする戦略的パートナーシップ協定を締結したと発表した。
マサリク大学のマーティン・ベアレス(Martin Bareš)学長が率いる代表団は2月10~11日、NCKUを訪問し、両大学は戦略的パートナーシップ協定に署名した。協定は半導体、サイバーセキュリティ、バイオメディカル、環境持続可能性を重点分野とし、パイロットプロジェクトの実施を通じて成果志向の長期的な協力関係の構築を目指すものだ。
学長会談では、NCKUのメンルー・シェン(Meng-Ru Shen)学長とベアレス学長が共同議長を務め、これまでの交流の進展や今後の協力について議論した。ベアレス学長は、2026年5月に完成予定のMUNI BioPharma Hubを紹介した。この施設は薬学教育の拠点として整備され、小規模医薬品製造の認証設備を備える計画である。また、チェコ・ブルノで計画されている科学技術パークについても説明が行われた。
続いて実施された大学レベルの学術協力会議では、NCKUのシーウォエイ・チャン(Shyy-Woei Chang)執行副学長が議長を務め、学長会談で示された重点分野の協力について議論した。会議ではNCKUの国際戦略や両大学の交流の経緯が紹介されたほか、共同研究、共著論文、共同指導によるデュアルディグリープログラム、教員・学生交流、産学連携、国際研究資金の共同申請などの協力の可能性について意見交換が行われた。
また代表団は、NCKUのコアファシリティセンター、インテリジェント製造研究センター、医療機器イノベーションセンターを視察したほか、南台湾サイエンスパークや同パーク内の結晶研究センターを訪問し、シリコンカーバイド結晶成長技術などの研究設備の説明を受けた。今回の訪問により、両大学はサイバーセキュリティ、半導体、バイオメディカル、環境研究の分野での連携に向けた枠組みを確認したとしている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部