台湾の国家科学及技術委員会(NSTC)は5月7日、同月5日から8日にかけ、ドイツ連邦研究・技術・宇宙省(BMFTR)とドレスデンで「台湾・ドイツ(NSTC-BMFTR)共同バッテリー研究(第3フェーズ)ワークショップ」を開催していると発表した。
本会合は、これまでの共同研究の成果を総括するとともに、2026~2029年の次期協力計画の青写真を描く重要な場となる。
開会式では、NSTC国際協力・科学教育局長のリー・ワンロン(Wang-Long Li)博士が、2016年の共同宣言以来、助成を受けた研究チームが卓越した成果を上げていると言及。これが2023年の科学技術協力協定(STA)締結と、半導体、水素エネルギー、人工知能(AI)分野への協力拡大につながったと述べた。また、BMFTRを代表して参加したシュテフェン・ユング(Stefen Jung)博士は、車載電池分野での協力が両国間のモデルケースであると評価し、性能向上のみならず若手研究者の相互訪問も促進されたと強調。ドイツ政府による追加の資金援助方針を明らかにした。
今回のワークショップには両国の研究者約70名が参加。第3フェーズ(2023~2026年)の主題である高エネルギーリチウムイオン電池や高安全性電解質などの基幹技術について議論を深めた。次期第4フェーズ(2026~2029年)では、全固体電池、高エネルギー金属電池、高出力リチウム電池、電池のリサイクルと材料回収、次世代電池などに焦点を当てる。
また、産学連携の強化を目的に、博士課程の学生や若手研究者向けの専用セッションも設けられている。本会合は両国の科学技術協力における重要な節目であり、今後より広範で影響力の高い国際的なパートナーシップを築く基礎となる。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部