AI閣僚級会合を初開催 ASEAN・米国

ASEANと米国は5月20日、米国務省の主催により、両地域間で初となる「米ASEAN AI閣僚級会合」をシンガポールで開催した。会合は、技術関連イベント「Asia Tech × Singapore」に合わせて実施され、米国国務次官(経済担当)、ASEAN加盟国のデジタル担当閣僚、ASEAN事務局経済共同体担当事務次長のほか、産業界の代表らが出席した。

会合では、人工知能(AI)の開発、研究、導入、ガバナンス分野における協力強化について議論が行われた。戦略的な経済変革推進の一環として、高度なAI技術や計算資源、データセンター、信頼性の高いデジタルシステムなど、安全なAIインフラへのアクセス拡大の重要性が確認された。また、責任あるAIの利用促進やサイバーセキュリティ対策など、AIの発展に伴う機会とリスクへの対応について意見交換が行われた。

さらに、信頼できる技術サプライチェーンの強化、東南アジア地域への共同投資の促進、AI関連の新たな機会や脆弱性への対応に関し、米国による継続的な支援が歓迎された。加えて、世界の半導体およびAIバリューチェーンにおけるASEANの役割拡大についても議論され、人材育成や投資促進を通じた強靱な技術エコシステムの構築に向けた協力の重要性が共有された。今後を見据え、双方は米国のイノベーション力・先端技術とASEANの市場規模や成長力を組み合わせることで、新興技術分野における協力を一層深化させる方針を再確認した。

今回の会合は、2027年に米ASEAN関係50周年を迎えることに加え、シンガポールが同年のASEAN議長国を務める予定であることから、米ASEAN包括的戦略パートナーシップにおける重要な節目として位置付けられている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

  • アジア・太平洋総合研究センター
  • Science Japan
  • 客観日本
上へ戻る