中東欧6か国の学生に半導体研修、中国語・文化教育も初導入 台湾・成功大学

台湾の成功大学(NCKU)は6月29日、台湾外交部が後援する「2026年台湾・欧州半導体短期研修プログラム」の開講式を行い、中東欧6か国の理工系学生28名を対象に、半導体製造に加えて中国語と台湾文化を学ぶ研修を開始したと発表した。

参加者はチェコ、ポーランド、リトアニア、ルーマニア、スロバキア、コソボから来台し、NCKUの智慧半導体及永続製造学院(AISSM)による2週間の半導体製造研修に臨む。今年は中国語・文化学習も初めて導入した。

カリキュラムはAISSMのワン・チャオホン(Chao-Hung Wang)教授が設計し、最新の半導体製造技術を扱う。半導体デバイス物理から相補型金属酸化物半導体 (CMOS) プロセス統合、リソグラフィー、薄膜堆積、エッチング技術、金属配線、化学機械研磨(CMP)、先端プロセス制御におよび、ウエハー製造の全工程を体系的に学ぶ内容だ。

新設された中国語・文化学習コースは、台湾の半導体産業で働く外国人エンジニアの視点から設計され、職場でのコミュニケーションや日常生活での応用、場面別の対話を組み合わせている。参加者の中国語運用能力と異文化理解を高め、将来の台湾の産学界との連携強化を狙う。

プログラムには台湾を代表するメモリー半導体企業、ウインボンド・エレクトロニクス(Winbond Electronics)社への産業視察も含まれる。今年は初めて半導体クリーンルームへの立ち入りが認められ、製造環境と生産工程を間近に観察できる。参加者は15の大学・研究機関から集まっており、電気工学や半導体技術、情報通信技術、自動化制御、材料科学、物理学を専攻する学部上級生・修士課程・博士課程の学生だ。成功大学での2週間の研修後は、新竹と台南の国家実験研究院・台湾半導体研究センター(TSRI)で実習を受ける。

開講式では成功大学のイ・ヨンチュン(Yung-Chun Lee)常務副学長が、国際協力と人材育成への同大の取り組みを紹介した。国際担当のヤン・チンロン(Ching-Lung Yang)副学長は、「半導体技術の専門性を高めるだけでなく、教員や各国の参加者、成功大学の学生と積極的に交流し、国際的なネットワークを築いてください」と呼びかけた。チェコ経済文化事務所(台北)のデビッド・スタインケ(David Steinke)代表も出席し、参加学生を激励した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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