台湾の成功大学(NCKU)は9月2日、米国州立大学協議会(AASCU)が組織した米国11大学の高等教育代表団を迎え、半導体・人工知能(AI)分野の人材育成、国際教育プログラム、産学連携について協議し、台湾・米国間の半導体教育協力を深化させたと発表した。
代表団はAASCUのチャールズ・L・ウェルチ2世(Charles L. Welch II)会長兼最高経営責任者(CEO)が率い、サンノゼ州立大学、ジョージメイソン大学、ニューヨーク州立大学(SUNY)システムの大学などから上級管理職が参加した。台湾教育部国際・両岸教育司のジョイス・ユー・ジウアン・リー(Joyce Yu-Jiuan Lee)司長らも同行した。NCKUの智慧半導体及永続製造学院(AISSM)のミンチー・チョウ(Ming-Chi Chou)副院長は、台湾南部科学園区に近い立地が半導体人材育成上の強みだと説明した。
米台半導体教育連盟は米台教育イニシアチブの重要な取り組みである。2026年1月の第5回ハイレベル対話では「米台教育イニシアチブ新3カ年戦略計画(2026~2028年)」が採択され、半導体・AI分野の人材交流に重点が置かれた。参加大学は学位課程、短期留学、学外研修、ワークショップ、企業インターンシップなどを推進している。今回の訪問は、2027年に台湾・米国間の短期学生交流・研修プログラムを開始する目標に向けた一歩となった。
AISSMは2021年、「国家重点分野産学連携・人材育成イノベーション条例」に基づき設置され、同制度で最初に運営を開始した国家重点分野研究学院である。5年連続で開催している「NCKU AISSM半導体サマースクール」には、2026年7月、14カ国から72人の留学生が参加した。今後は米国の学生にも参加機会を提供する予定である。
代表団はNCKUの結晶研究センターを視察後、IC設計企業でNCKUと長年協力するハイマックス・テクノロジーズ(Himax Technologies)社を訪問した。同社のビーインセン・ウー(Biing-Seng Wu)会長は、台湾の半導体産業の発展、人材需要、産学連携について米国側と意見を交わした。NCKUは今回の交流を、学生・教員の交流、人材育成、研究協力、産学連携にわたる具体的な協力関係へ発展させたいとしている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部