2021年08月
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インド・ロシアの共同研究開発と技術移転でインド企業3社を採択

インドとロシアの共同技術評価および加速商業化プログラム(the India-Russia Joint Technology Assessment and Accelerated Commercialization Program)の下で、3つのインドの中小企業・新興企業が科学技術主導の共同研究開発および技術移転プロジェクトを実施するために選ばれた。インド科学技術省が6月11日に発表した。

3社のうち、Prantae Solutions社とJayon Implants社は共同研究開発プロジェクトの下で資金提供され、Ananya Technologies社はロシアから資金提供される。

Prantae Solutions社は、関節リウマチの迅速な診断のためのプラットフォームの開発を行っている。同社は、血清学的診断に関連する問題を回避するために、間接リウマチを迅速に特定するためのポータブル技術の開発を目指している。

また、Jayon Implants社は、手と足の関節や歯科インプラント用のセラミックの製造を行う。主な目的は、関節リウマチ等の関節症を患う患者のための革新的な医療機器を製造し、商品化することである。そして、Ananya Technologies社は、統合機器システムおよび関連するテスト機器についてロシアと共同開発を行う。

インドとロシアの「共同技術評価および加速商業化プログラム」は、インド政府の科学技術庁(DST)とインドの革新的小企業支援財団(Foundation for Assistance to Small Innovative Enterprises:FASIE)の共同イニシアチブであり、インド商工会議所連盟(FICCI)がDSTに代わってこのプログラムを実施する。

本プロジェクトについて、DSTのアシュトー・シャルマ(Ashutosh Sharma)長官は「両国間の科学技術革新の関係を強化するための1つのステップである」といい、DSTの国際部門長であるS.K. バーシュニー(Varshney)国際部長は「インドとロシアの間に新たな二国間協力であり、起業家の協力を提供し、他の起業家の協力を模索する動機を与える」と意義を強調した。

インドとロシアの「共同技術評価および加速商業化プログラム」は、科学技術イノベーションにおける協力を促進するためのインドとロシアの間の二国間イニシアチブとして2020年7月に開始され、応募案件の中から3つの提案が厳格な評価プロセスを経て採択された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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