インド政府はスウェーデン政府とスマートグリッド等の科学技術協力を推進することが明らかになった。インド科学技術省が8月2日に発表した。
インドのジテンドラ・シン(Jitendra Singh)科学技術相は、クラウス・モリン(Klas Molin) 在インド・スウェーデン大使による代表団と科学技術とイノベーションにおける二国間協力について話し合った。
インドとスウェーデン両国政府による会議
シン科学技術相は両国について「科学技術パートナーシップを前進させるための最適な立場にあり、特に気候変動の課題に対するスマートグリッドプロジェクトの早期の運用を行いたい」と述べ、インドのDST(科学技術庁)やDBT(バイオテクノロジー庁)とVINNOVA(スウェーデンイノベーション庁)による、ヘルスサイエンスや廃棄物等の分野の共同公募について提案した。
2018年4月のインド首相のスウェーデン訪問時に採択されたインドとスウェーデンのイノベーションパートナーシップに関する共同宣言と共同行動計画について、同相は、両国間で具体的な協力を進める重要な分野としてエネルギー部門を特定していると指摘。2019年5月2日に両国間で開催された第6回合同委員会ではスマートシティ、クリーンテクノロジー等の重要な分野を特定したとしている。
他方、モリン大使は、持続可能な未来と両国でのより多くの雇用機会の創出のための共同行動計画を求めた。スウェーデンでは現在約5万人のインド人の熟練労働者が雇用されていて、その数は増え続けているという。
2021年3月にインドDSTとスウェーデンVINNOVAは共同産業研究開発プログラムとしてスマートシティに関する共同公募を行い、この公募の下で、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能(AI))、ヘルスケア、ソーラー、スマートグリッド、スマートトランスポート、クリーンテックなどのさまざまな分野について応募があり、これらのプロジェクト提案の評価が進行中である。このプログラムは、以下の技術分野における革新的な製品またはプロセスの共同開発のために、両国の企業、研究機関、学者、およびその他の協力者を結集する共同研究開発プロジェクトの開発を促進および支援することを目的としている。
具体的には以下が含まれる。ただ、これらに限定されない。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部