インド国立革新機構(NITIAayog)は、インド宇宙研究機構(ISRO)と共同で、インド政府のエネルギー省の支援も受けて、インドの包括的な地理情報システム(GIS)エネルギーマップを開発した。10月18日に発表した。
GISマップは、国のすべてのエネルギー資源の全体像を提供し、従来の発電所、石油およびガス井、石油精製所、炭田および石炭、再生可能エネルギー発電所に関する地区ごとのデータなどのエネルギー設備の視覚化を可能にした。
このマップは、国のエネルギー生産と配電の包括的な様子を提供するために、すべての一次および二次エネルギー源とそれらの輸送/伝送ネットワークを識別および特定する。これにより、複数の組織に散在するエネルギーデータを統合し、視覚的に魅力的なグラフィック形式で提示することを目的とした独自の取り組みである。GISテクノロジーとオープンソースソフトウェアの最新の技術を活用して、インタラクティブでユーザーフレンドリーなインドの地理空間エネルギーマップを実現し、関係者の投資決定の計画と作成に役立つこととなる。また、利用可能なエネルギーを活用した災害管理にも役立てることができる。
NITI Aayogのラジブ・クマール(Rajiv Kumar)副議長は、このGISベースのエネルギーマップによるエネルギー資産のマッピングは、地理的に分散しているインドのエネルギーセクターをリアルタイムで統合して計画の遂行等を確実にするのに役立つと表明した。
そのうえ、エネルギー市場の効率の向上をもたらす可能性があり、今後、このマッピングは、全てのステイクホルダーにとって有益となり、政策決定プロセスを加速するのに役立ち、断片化されていたデータがまとめられたので素晴らしい研究のツールになるという。
GISベースのエネルギーマップ:(外部リンク)https://vedas.sac.gov.in/energymap/
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部