2021年12月
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インド科学技術庁、科学技術女性参画事業を実施 JSTと記念イベントも開催

インドのジテンドラ・シン科学技術相は、「インド科学技術庁(DST)が、ジェンダーに配慮した様々なプログラムを通じて科学技術分野への女性参加を確保するため、"科学技術女性参画事業―KIRAN(WISE - KIRAN (※))"を実施している」と答弁した。ラージヤ・サバ(国会上院)での質問に対して2021年12月16日付文書で回答したもの。

過去3年間、WISE-KIRANスキームの下、約1,040名の女性科学者、12,000名以上の初等中等教育9~12年生(Class IX - XII:日本の高等学校相当)の優秀な女生徒、約10,000名の草の根レベルの女性が、様々なプログラムを通じて恩恵を受けてきた。

同相によると、WISE-KIRANスキームは、適切な技術と地元で入手可能な天然資源を活用して、生計を立てる能力を女性に与えることに重点を置いている。その結果、女性の所得創出と生計機会の創造につながっているという。

この女性のための科学技術スキームでは、約50の個別プロジェクトと40の女性テクノロジーパーク(WTP)プロジェクトが支援されており、農村部を含む国内各地での有給雇用のために、この3年間で約1万人の女性が両方のイニシアチブ(プロジェクト)を通じて訓練を受けたという。

ちなみに、KIRAN事業に関連して、在日インド大使館は科学技術振興機構(JST)と共催で、3月8日の「世界女性の日」にイベントを開催しており、2021年も同日に "India-Japan Webinar on Celebration of International Women's Day"を実施した。

(※)WISE - KIRAN: Women in Science and Engineering―Knowledge Involvement in Research Advancement through Nurturing

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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