インドのAI(人工知能)関連のポータルサイトINDIAaiは1月16日、インド初のAIアーティスト、ハーシト・アグラワル (Harshit Agrawal)氏 によるAIアートワークが、米国の権威ある科学誌 IEEE Computer Graphics and Applications の表紙(2021年発行)を飾ったことについて、同氏の喜びの声を紹介した。
ハーシト氏は「このような権威ある雑誌の表紙を飾ることができ、大変うれしい」とコメントし、次のように語った。
「コンピュータサイエンスのトップ雑誌の表紙がAI技術で作られたアートであるということは、アートとテクノロジーがいかに融合しうるか、そして融合しつつあるかを示しているように思う。なぜなら、このアートワークは現在、グローバル・ノースによって支配されているAIアートとテクノロジーアートの領域にグローバル・サウスの美学と物語をもたらすものだからだ」
人間とAIの組み合わせは、クリエイティブな組み合わせといえる。マーケティングから音楽、絵画、詩まで、AIはクリエイティブな用途に広く使われているが、それでもAIが人間に取って代わることはなく、人間の営みを拡張するのである。
AIはクリエイティビティのための強力なツールとして進化し、アーティストに力を与えると同時に、AR(拡張現実)効果、ファッションアドバイス、さらには新しいダンスルーチンの開発など、新しい種類の自己表現も促している。結論として、人間とAIが一緒になれば、クリエイティブな機会を大きく広げ、偉大な業績を成し遂げることができる。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部