「インドのヘルスケア用人工知能(AI)市場-グローバルな展望と予測 2021-2026」レポートが発表され、その市場規模は2026年までに445億米ドルに達し、年平均成長率 (CAGR)46.21%で成長するとの予測が明らかになった。1月7日付でインドのAI関連のポータルサイトINDIAai が伝えた。
レポートは、アリズトンアドバイザリー&インテリジェンス(Arizton Advisory & Intelligence) が公表した。近年、複数の製薬会社がヘルスケア業界を強化しようと、AIなどの革新的な技術を次々と採用している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大した2021年だけでも、50以上の企業が機械学習とAIアルゴリズムの認可を取得した。アクセンチュア(Accenture)の臨床応用を伴った調査では、AIは米国の医療システムで2026年までに年間約1500億米ドルのコスト削減に貢献できると推定されている。
今回の調査では、いくつかの市場成長の実現要因、阻害要因、トレンドについて、詳細な市場概要が説明がなされた。調査は市場の需要面と供給面について、市場で事業を展開する大手企業やその他の著名な企業のプロファイルを作成することで行われた。
レポートによると、2020年の市場シェアは、医療機関セグメントがその他と比較して約48%と最も大きなシェアを占めている。特にアジア太平洋地域は予測期間中、ヘルスケアAI市場で最も高い成長を遂げるという。
その要因には、患者数の増加やデータに関連する複雑化、医療施設における業務従事者の減少が挙げられた。またAI技術の進歩、創薬・開発プロセスを進化させるためのAI導入への投資活発化などの開発・投資もヘルスケアAI市場の成長を促進するとしている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部