2022年02月
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2次元素材を高処理、燃料貯蔵デバイスの可能性確認 インド理科大学院

インドのエンジニアチームが大量の2次元素材を高処理でチェックし、燃料貯蔵デバイスとしての可能性を確認できるシステムを開発したと発表した。科学誌 nature india が1月19日に伝え、研究成果は学術誌 Cell Reports Physical Science に掲載された。

インド理科大学院(IISc) のエンジニアが、数千もの2次元素材をスクリーニングし、高効率の燃料貯蔵デバイスとして使用できるかどうかを確認できるコンピューター技術を開発した。今回開発された手法を使うと、特定の2次元素材をリチウムイオン電池や超コンデンサに適用し、電気自動車などの燃料源となるハイブリッドシステムの開発に使用できるかどうかを素早く検証できる。

2次元素材は燃料貯蔵材料として大きな可能性があるにも関わらず、素材の燃料貯蔵容量を高速でチェックできるシステムがこれまでなかった。このため、従来の実験的および理論的な研究では、2次元素材のごく一部だけが検証されてきた。

今回、IIScの電子技術者であるサンタヌ・マハパトラ(Santanu Mahapatra)教授とアーナブ・カビラジ(Arnab Kabiraj)氏が 、潜在的な電極の製造用素材として、数千もの2次元素材を高処理でチェックするためのコンピューターコードおよびマシンラーニングモデルを開発した。このモデルにより、シリセンや硫化バナジウムなどの素材が、リチウムイオン電池や超コンデンサの電極用素材として使用できる可能性があることが分かった。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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