2022年03月
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デング熱に対するDNAワクチンを開発 インド・ケニアが共同研究

インドとアフリカの科学者による共同研究が活発になっている。インド・バンガロールの国立生物科学センター(National Centre for Biological Sciences :NCBS)とケニア・ナイロビ大学保健科学部(College of Health Sciences, University of Nairobi)のKAVI臨床研究所(Kavi Institute of Clinical Research)のチームは共同で、デング熱に対するDNAワクチンを開発した。今後は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン研究でも成果を出すことができると期待される。科学誌 nature india が1月31日に紹介した。

この共同研究の発端は、2016年にインド医学研究評議会と外務省が開催した会合である。チームには、NCBSのR ソウダミニー(R Sowdhamini)教授とインド科学研究所のラフル・ロイ(Rahul Roy)博士が参加している。

また、別の研究プロジェクトには、インドのミーナクシィ・アイヤー(Meenakshi Iyer)氏、ジュマ・メシャック(Juma Meshack)氏らが参加している。この研究プロジェクトでは、病原体間の抗生物質耐性と戦うために、ケニアのナイロビで採取した淋菌の疑いのある14株のゲノムを配列決定している。カメルーンの科学者との共同研究により、医薬品に使用可能な植物の抗がん作用エキスを特定した。

ナイロビの臨床診断・研究機関である分子生命科学・メディカルゲノミクス研究センター の共同設立者であり、科学者のフランク・オニャンブー(Frank Onyambu)氏は、インドとアフリカ両地域の科学者の持続的な交流と共同研究が技術移転やビジネス展開に影響を与えることは容易に推測できると述べる。

ケニアにあるオニャンブー氏の研究所は、今やアフリカのゲノム配列研究所のネットワークの一部である。

「パンデミック以前は、分子診断研究所は大学や研究施設にしかなかったが、現在、国内には約110のCOVID-19の PCRラボがあり、その数は毎月増えている。COVID-19に対応するために確立されたインフラは、アフリカで初めて分子診断学が中心的な役割を果たす、新しい医療へのアプローチの開発に役立つだろう」とオニャンブー氏は期待している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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