インドのジテンドラ・シン科学技術相は2月2日、同国の下院(Lok Sabha)での書面回答で、科学技術分野の国家研究開発総支出(Gross Expenditure on Research and Development: GERD)が2018-19年度には123,847.71千万ルピー(約1兆5千億円)の規模になると推定されることを明らかにした。
同相の主な回答は以下の通り。
最新の研究開発統計によると、2015-16年から2017-18年における毎年の科学技術分野の国家研究開発総支出(Gross Expenditure on Research and Development: GERD)は、それぞれ95,452.44千万ルピー、103,099.26千万ルピー、113,825.03千万ルピーだった。
インドのGERDが国内総生産(GDP)に占める割合は、過去3年間0.7%である。
一方、主要な外国の同割合は、
-となっている。
インド政府は科学技術分野の予算を増やすために様々な取り組みを行ってきた。例えば、科学部門への予算配分を次々と増やし、科学教育・研究のための新機関を設立し、学術・国家機関において科学技術分野の新興・最前線分野におけるセンター・オブ・エクセレンス(COE)を設立し、基礎研究のためのメガ施設を支援している。
また、インドは次の施策を進めている。
様々な科学部門や研究組織における研究成果に関する監査は毎年実施されている。また、コンプライアンスとパフォーマンスの監査も定期的に実施されている。様々な科学研究スキームは、中間期と5年ごとに第三者監査機構を通じても監査される。
政府は研究における剽窃(ひょうせつ)・盗作の問題に対処するため、大学助成委員会(UGC)により「2018年版、高等教育機関における学術的高潔性の促進および剽窃の防止に関する規則」が出された。また、様々な科学研究機関が剽窃をチェックするために倫理委員会を構成している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部