コンピュータビジョンは人工知能(AI)において最も急成長している分野である。写真・ビデオ・赤外線カメラの画像などを含む、データ駆動によるこの技術は、機械が世界を視覚的に解釈することを可能にする。インドでは、多数の企業がコンピュータビジョンのビデオ分析を活用することで、製造業・セキュリティ・ファッション・輸送といった業界にまたがる様々な問題を解決している。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが2月20日付で紹介した。
ネトラダイン(NetraDyne)・インテロラブズ(IntelloLabs)・プレイメント(Playment)・ストリーモイド(Streamoid)といった、輸送・食物・自動運転・ファッション等に関するコンピュータビジョンのスタートアップ企業が、インドに拠点をおいている。
コンピュータビジョンのアプリは、実質的に限りなく存在する。最も一般的な使用方法は、顔認証である。画像と顔認証を組み合わせたコンピュータビジョンは、許可されていない入場や指名手配者の特定および効果的な犯罪抑止力を可能にする。
顧客の身元と好みに基づいて即座に認証を行う、小売店や迅速な銀行サービスにおける顧客の感情分析をする製品は、人間とコンピュータの相互作用によって顧客満足度を向上させる。自動車メーカーは、コンピュータビジョン技術を活用することで、自動運転車のナビゲーションを改善し、安全な交通手段の実現に貢献する。コンピュータビジョンによる医療画像分析は、患者の診断の精度と速度を大幅に促進させ、治療効果と平均寿命を向上させる。コンピュータビジョンとロボット工学は、製造業において品質保証と運用効率を改善する。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部