2022年04月
トップ  > インド科学技術ニュース> 2022年04月

コロナ禍は若い研究者らのメンタルヘルス不調を招くーインドで調査研究

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延が若い研究者にどのような影響を与えたかに関する調査がインドで実施され、それによると、キャリア初期の研究者のおよそ半分が、高いストレス・メンタルヘルスの不調・ワークライフバランスの崩れを報告した。科学誌 nature india が3月3日に紹介した。

非営利の学術研究機関「モンク・プラヨグシャラ」による調査は1,074名の研究者に対して実施された。調査結果は2022年2月11日 、科学における女性と女児の国際デーに発表された。

調査の回答者は、大学院生からポスドク、自分の研究所やグループを持つ研究者達までに及ぶが、科学・技術・エンジニアリング・数学における研究経験が10年未満のものに限られた。調査では、およそ48%が精神的健康に悪影響を及ぼしたと報告し、55%が助成金や奨学金の獲得に苦労したと回答した。

「感染症の流行が人々にどのように影響するかには性別による違いがあった」と、調査を率いた国立細胞科学センターの科学者ディーパ・スブラマンヤム(Deepa Subramanyam)氏は語る。 助成金関連の問題は女性の研究生産性に影響し、一方、同僚とデータを収集し議論することができないことは男性の研究成果に影響を及ぼした。生産性の低下は、女性のメンタルヘルスを低下させることに関連していた。

調査のインタビューに応じた施設長8名と、若い研究者らの回答には相違があったとスブラマンヤム氏は指摘する。施設長ら指導者は状況に対処するために最善を尽くしたと感じていたが、若い研究者らは制度的な支援がなかったと感じた。

また学会を辞めた、辞めようとしている研究者らにもインタビューが行われ、困難な資金調達・評価または給与の問題・教育の仕事量・雇用凍結・雇用保障の欠如が辞職の理由であったことが判明した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る