2022年11月
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「責任あるAI」ハブとリソースキットを発表 インドIT業界団体

インド国家電子政府ディビジョン(NeGD)の会長兼CEOのアビシェーク・シン(Abhishek Singh)氏は、全国ソフトウェア・サービス企業協会(NASCCOM)の「責任ある人工知能(AI)」ハブの立ち上げを発表した。これは、NASCCOMと業界をリードするパートナーとの共同事業で、責任あるAIの普及を目指す。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが10月11日付で伝えた。

シン氏は、責任あるAIの普及にとってインドにおける最大の課題について、ビジネス上の利益と責任あるAIの原則を一致させることだと話す。同氏はまた、「物理学、化学、数学以上に、AIにとって、より価値のある分野の多くを私たちは取りこぼしてしまっています」と述べ、AIの開発において学際的なアプローチの必要性を強調した。

NASCCOMの会長兼CEOであるデブジャニ・ゴーシュ(Debjani Ghosh)氏は、責任あるAIの必要性について、「責任あるAIの問題はテクノロジーではなく、人間にあります。人間は生まれつき偏見を持って生まれ、その多くは私たちが気づいていないものです」と説明した。同氏は、責任あるAIについての捉え方は人によって異なると話した。NASCCOMの責任あるAIリソースキットは、ベンチマークとして利用されるインドにおける共通語を搭載した。

リソースキットは、企業がユーザーの信頼と安全を確保することで、企業がAIを活用して成長と拡大ができるよう、業界セクターに依存しないツールとガイダンスで構成される。また、このリソースキットは包摂生と差別の撤廃、信頼と安全、プライバシー、セキュリティ、透明性、説明可能性、説明責任、人間の価値の保護と強化、コンプライアンスに基づいたAIの原則に基づいて作成された。

企業は、リソースキットを利用することで、倫理的コンプライアンスに従ったAIソリューションの開発と展開について独自に評価・監視し、倫理的リスクを評価・軽減するための仕組み作りや管理を行うよう推奨される。これは、フラクタル・アナリティクス(Fractal Analytics)社、マイクロソフト(Microsoft)社、デロイト(Deloitte)社、タタ・コンサルティング・サービス(Tata Consultancy Service)社、IBMリサーチ(IBM Research) 社などの組織の専門家から得られたアイデアの集大成である。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部