2023年03月
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【AsianScientist】インドでタタ・トランスフォーメーション賞創設―米NYアカデミーが共催

インドの科学者を称えることを目的としたタタ・トランスフォーメーション賞(Tata Transformation Prize)の創設が、タタ・サンズ(Tata Sons) 米ニューヨーク科学アカデミー(New York Academy of Sciences)によって発表された。

タタ・サンズとニューヨーク科学アカデミーは、重要な社会的課題に対する革新的な技術的解決策を開発しているインドの有望な科学者を評価し支援することを目的に、タタ・トランスフォーメーション賞の創設を発表した。

この新しい賞は、毎年、食料安全保障、持続可能性、ヘルスケアの3つのカテゴリーのイノベーションにおいて3人の科学者に贈られる。各受賞者にはそれぞれ2千万ルピーが贈られ、12月にインドで開催される式典で表彰される。この賞は、同アカデミーとそのパートナーが毎年、世界中の若手科学者やキャリアを確立した科学者に贈る一連の著名な賞や奨学金プログラムの中で最新の賞となる。

タタ・サンズのナタラジャン・チャンドラセカラン(Natarajan Chandrasekaran)会長はこの賞について、「インドの科学界による画期的なイノベーションを加速させるであろう。私たちは、この賞がインドの科学者の革新的な研究を明らかにし、彼らに適切な報酬を与え、ソリューションを市場に出すことを促進するのに役立つことを願っている。この賞は、科学と科学者によってインドの国家的問題を解決させることを促す小さな方法の1つである」と話す。

賞の応募対象は、博士号または同等の学位を取得した現役の研究者であり、インドの大学、研究機関、またはその他の研究機関に雇用されている必要がある。応募者は、デジタルおよび技術の変革に焦点を当て、食料安全保障、持続可能性、またはヘルスケアの課題に対処する技術を提案することが求められている。同賞は、伝統的な慣行とビジネスモデルを再考し、技術パラダイムを変革し、国民の信頼を高め、オープンな世界とのつながりを促進するイノベーションを提案した科学者に贈られる。

ニューヨーク科学アカデミーの会長兼CEOであるニコラス・ダークス(Nicholas Dirks)教授は、「画期的な研究がインドで行われ、世界中の科学に重要な進展をもたらしている。この賞は、科学だけに焦点を当てているのではなく、科学を社会の改善に役立て、3つの主要分野における世界的課題を解決する革新的な発見に焦点を当てている。科学研究開発におけるインドの強みについて、国内および国際的な認識を高めることにもなる」としている。

(2023年3月6日公開)

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