2023年05月
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公立学校でAI・機械学習・ロボティクスの授業を実施―知的好奇心育成プロジェクトの一環 インド

インドのRDティワリ・ガバメント・イングリッシュ・スクールは、知的好奇心育成(JIgyasa)プロジェクトのもと、同国で10校目の政府系学校としてロボティクスラボを設置することになった。インドの人工知能(AI)関連のポータルサイトINDIAaiが4月12日に伝えた。

AIはインドの教育分野に影響を与えており、インドの各州にあるほとんどの公立学校ではAIが研究分野として採用されている。インドでは、多くの大学が卒業生向けにAI/ML(機械学習)コースを導入している。

ライプルのほか、ラジャスタン、マハラシュトラ、マディヤプラデシュ、グジャラートもこのプロジェクトに含まれている。このラボでは、ロボットや技術モデル、電子機器などの製作について学ぶことができ、4、5年生には電子機器のない模型を、6〜10年生には電子機器のある模型を作る訓練を行う。また、ロボティクスラボでは、コンピューターによるプログラミングも学ぶことができる。

同校校長であるアヌジ・クマール・ドウィヴェディ(Anuj Kumar Dwivedi)氏は、「プロジェクトの主な目的は、数学や科学といった主要科目に対する生徒の関心を高めることです。実験室の設備はすべてスウェーデンから取り寄せました。このラボが生徒の将来のキャリアアップに役立つと信じています」と話した。

ラボの指導者であるサウラブ・ヴェルマ(Saurabh Verma)氏は、「初等部の生徒たちは、対話型のセッションを通して設計を学びます。特に、負荷分散や科学の概念について学びます。このラボでは、交通信号の開発やその機能に使用されるプログラムのように、一般社会に関連する課題解決を行うための訓練を受けることになります」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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