2023年07月
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74%がAIに仕事を奪われることを恐れ、83%はAIに仕事を任せたい—インドで調査

インドの従業員の74%がAI(人工知能)に自分の仕事を奪われることを恐れる一方で、83%が仕事の大部分をAIに任せることを望んでいることが明らかになった。マイクロソフト(Microsoft)社が発表したワークトレンド指数2023(Work Trend Index 2023)によるものだ。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが6月15日付で伝えた。

現在、ほとんどすべての企業がプラットフォームシフトを進め、豊富なデータと常時接続のコミュニケーションにより、仕事のペースが加速している。仕事量のプレッシャーに悩む従業員や、先行き不透明な経済情勢の中で生産性向上に遅れをとっているビジネスリーダーにとってAIは負担軽減に役立っている。AIのような新たなテクノロジーを取り入れる企業は生産性を高め、創造性を向上させることが期待されている。

マイクロソフト社はワークトレンド指数2023を発表した。報告書のテーマは「AIは仕事を解決するか」で、インドを含む約31カ国の31,000人を対象に調査を行った。その結果、インドの従業員の74%が、AIが自分の仕事を奪うことを恐れ、その一方で83%が仕事の大部分をAIに任せることを望んでいることが明らかとなった。

従業員の78%は労働時間のほとんどをデジタルコミュニケーション、仕事の情報収集、メール、会議等に費やし十分な集中時間を確保できていないと回答しており、AIが仕事のプロセスに関与することで、コミュニケーションと想像に費やす時間のバランスが取れるようになることが期待されている。さらにクリエイティブな職務に就く労働者の87%が仕事のクリエイティブな側面にAIを使うことに抵抗はないと回答した。

報告書の著者で、組織心理学のアダム・グラント(Adam Grant)教授は、「人々がAIに仕事を奪われることを心配するよりも、AIが燃え尽き症候群から救ってくれることに期待していることは興味深いです」と語った。マイクロソフト社の会長兼最高経営責任者(CEO)であるサティア・ナディラ(Satya Nadella)氏は「新世代のAIは、仕事の雑務を取り除き創造性を解き放つでしょう。AIを搭載したツールは、デジタル負債を軽減し、AI適性を構築し、従業員に力を与えます」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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