インドのウッタル・プラデーシュ(UP)州政府は、州内の主要都市をAI(人工知能)とITのハブとして開発することを計画していると発表した。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが6月30日付で伝えた。
この取り組みは、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相からの呼びかけを受けたもので、AIとITを基盤とした都市改造が予定されているのは、ラクナウ、カンプール、ガウタム・ブッダ・ナガル、バラナシ、プラヤグラジなどである。
特に、ラクナウは、この5都市を将来のITおよびIT対応サービスの拠点として活性化させるという目標のもと、インド初の「AI都市」に位置づけられている。ラクナウAIハブ・プロジェクトは、投資家や企業に対し、AIスタートアップのデータセンター、データ分析、AIベースのトレーニング、データフォレンジックなどからなるバリューチェーン全体を提供する。
UP州の産業開発相であるナンド・ゴパール・グプタ(Nand Gopal Gupta)氏は、「テクノロジーとリーダーシップが世界を形成します。UP州は、国内的にも世界的にもAIの主要拠点へと大きく飛躍しています」と語った。これら5つの都市で提案されているAIとIT分野の開発は、UP州が1兆ドル規模の経済圏となるための起爆剤となることを目的としている。
関係者により、詳細なロードマップの説明を受けたUP州のヨギ・アディティアナート(Yogi Adityanath)首相は、提案を実行に移すためのハイレベルチームを招集した。ラクナウ政府は、インド工科大学カンプール校、インド工科大学ラクナウ校、APJアブドゥル・カラム工科大学などと提携し、多くの知識ベースの構想やプロジェクトを進めている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部