インド工科大学マドラス校(IIT-M)は、IIT-Mリサーチ企業であり、テクノロジー・イノベーション・ハブであるIIT-M・プラバルタック・テクノロジーズ財団が、学内ベンチャーのゼンブランス・ハイドロカーボンズ(Zemblance Hydrocarbons Private Limited)社と連携し、「応用石油工学と水素エネルギー(PGPEH)」を学べるコースを開始すると発表した。8月2日付け。
PGPEHは、石油工学、再生可能エネルギー、水素エネルギーのウェブ対応コースを組み合わせたものだ。業界のニーズに対応しており、工学のバックグラウンドを持つ受講生や社会人のスキルアップはもちろん、雇用の機会を作り出すことを目的としている。
石油工学プログラムの教授で、ゼンブランス・ハイドロカーボンズ社のリードアドバイザーでもあるラジェッシュ・ナイール(Rajesh Nair)教授が、IIT-M・プラバルタック・テクノロジーズ財団との協力のもと、ゼンブランス・ハイドロカーボンズ社を率いて実施する。
参加者の評価と資格取得を確実にするため、インド各地のセンターで実施されるオフライン試験が行われる。工学・技術系の卒業、関連する科学分野の修士号取得者、または石油・ガス産業や関連分野の社会人であることが参加資格となる。
コースではIIT-Mの教授や、石油天然ガス公社(Oil and Natural Gas Corporation Limited)、インド石油公社(Indian Oil Corporation Limited)などの経験豊富な業界専門家が、講師として登壇予定だ。
ラジェッシュ教授は、「このプログラムは、ネット・ゼロ・エミッションの達成を目指す国家と連携して、グレー水素、ブルー水素、グリーン水素、ブラウン水素の生成をミックスした技術者の育成に焦点を当てた初めての取り組みです。石油工学、再生可能エネルギー、水素エネルギーのすべてを1つのプログラムでカバーする初めてのものであり、各分野の専門家に力を与え、学界と産業界の協力を促進し、エネルギー分野の革新と進歩を推進する上で、重要な一歩となります」とプログラムの意義を語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部