インドのチェンナイにあるスラナ・ハイテク・インターナショナル・スクールでは、学校に通う子どもたちのために新しいバディ・ロボットが導入され、伝統的な教育を変えようとしている。インドの人工知能(AI)関連のポータルサイトINDIAaiが8月14日付で伝えた。
学校の秘書兼通信員であるアナンダ・P・スラナ(Anand P Surana)氏によると、このロボットは、歌ったり、踊ったり、子どもたちとサッカーをしたり、生徒と世界中の先生をつなげたり、7つの外国語を教えたりすることができるという。ロボットの高さは1メートル程度で、地面の上をシームレスに進み、スイッチを入れると、共感的な女性の声を発し、微笑みと愛情に満ちた目で見る者に挨拶する。頭を左右に回転させ、オペレーターを見上げることができる。ダンスを要求されると、微笑ましい小さなジグダンスを行うこともできる。
このロボットは、人間の感情や感覚を驚くほど本能的に認識し、データから学習関連の問い合わせまで、さまざまな質問に答えることができる。さらに、このロボットは、インドのアポロがん病院の子どもたちと教室の距離を縮めることも目指しているという。
アナンダ氏は、「ロボットを使いこなすスキルを身に付けてもらうためにも、子どもたちにこそオートメーションやAIを教えなければいけません。このバディ・ロボットは子どものアバターです。ロボットが生徒の間に座り、生徒が疑問を抱いた場合、そのデバイスが解決する手助けをします。子どもたちがこのバディ・ロボットを教室の友達にできるように、カリキュラムの一部としています」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部