2023年09月
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インド陸軍、AIを活用した居眠り運転防止システムを開発

インド陸軍の研究開発(R&D)部門がAIを活用した事故防止システムを開発し特許を取得したことを発表した。インドの人工知能(AI)関連のポータルサイトINDIAaiが8月16日付で伝えた。

インド陸軍が開発したシステムは、眠気によるドライバーの注意力欠如で引き起こされる事故を防ぐものだ。運転中に居眠りをする危険性のあるドライバーに対して速やかに警告を発し、疲労が引き金となる事故に対処する。特許取得にあたり、このAIベースの事故防止システムはアンドラ・プラデシュ州とテランガナ州の交通公社のバスを使ってテストされた。その結果、装置の有効性が証明され、軍事用途に留まらず、全体の交通安全に役立つと考えられている。

事故防止システムの開発者であるクルディープ・ヤーダヴ(Kuldeep Yadav)大佐は、マニプールの軍部隊を率いたことが開発のきっかけだったと語る。山岳地帯でドライバーの疲労と事故のリスクが高まっていることに気付き、今回の開発につながった。また、軍だけでなく民間のトラックにおいてもドライバーの居眠り運転は問題となっている。2021年にインドでは15万4千人以上の命が交通事故で失われている。そのうちトラック関連事故の半数以上はドライバーの居眠り運転が原因となっている。

事故防止システムの特許は2021年2月2日に出願され、7月11日に特許が付与された。特許の有効期限は20年となっている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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