インド工科大学マドラス校(IIT-M)傘下の世界水・気候適応センター(ABCDセンター)がコーディネートして、「水の安全保障と気候適応(WSCA)会議」が10月4~7日まで開催された。
この会議は、水の安全保障と気候変動への適応の関係について、知識と実践的なノウハウを交換し、ベストプラクティスを実践することが目的だ。水に関連する問題における持続可能性の重要性を強調し、科学者、技術者、政策立案者、産業界にその必要性を訴えた。
開会式でインドのアンナマライ大学のT.バラスブラマニアン(T. Balasubramanian)教授が、「今後数十年間、ストレスのない水を利用するためには、水、健康、政策立案者などの分野横断的な専門家との緊密な交流や、水質汚染を避ける意識を広めることも重要です」と強調した。また、議長であるIIT-M海洋工学科のS.A.サナシラジ(S.A.Sannasiraj)教授は、「WSCA2023の重点分野は、持続可能な開発による適応と緩和です。これは、あらゆる面で自給自足と持続可能性の達成を目指す世界的な傾向から、特に重要な意味をもちます」と話した。
会議には、ミヒャエル・キュヒラー(Michaela Küchler)駐チェンナイ・ドイツ総領事も参加し、水飢餓の問題に取り組む上で、インドとドイツの協力関係を全面的に支援することを表明した。
会議の重点分野は以下の通り。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部