インド教育省は5月7日、教育省関係者をはじめとした130名を超える参加者を集め、「デザインと起業家精神に関する能力開発(CBDE)」プログラムを開始した。
(出典:PIB)
プログラムにはCBDEプログラム諮問委員会メンバー、産業界からのメンター、最終選考に残った高等教育機関(HEI)の代表者、CBDEプログラム・ディレクター、CBDEプログラム代表者・共同代表者が参加した。教育省高等教育庁長官のK.サンジャイ・ムルティ(K. Sanjay Murthy)氏は挨拶の中で、CBDEプログラムが産学連携によって主導されていることを強調するとともに、産業界の専門家がさまざまな取り組みを通じてHEIに必要な指導や支援を行うことを述べている。
CBDEプログラムは、HEIとその教員が、産業界のメンターからの支援を受けながら、それぞれの教育機関においてデザインと起業家精神の開発に専念できるように設計されている。現在、インド情報・デザイン・ものづくり大学(IIITDM)カンチェプラム校のマラヴィヤ・ミッション・ティーチャー・トレーニング・センター(MMTTC)が中心となり、30校のHEIが選ばれている。このプログラムは、複雑な課題に対して、創造的で革新的な解決策を開発することを奨励する。
最終的には産業界のメンターが提供する段階的なサポートを通じて、アイデアをスケールアップさせるための問題解決アプローチを学生に浸透させる。さらに、教員の1対1の指導や、さまざまな専門家の指導により教員、学生、HEIパートナーの3者の対話の促進を促す。このプログラムは、産業界に長年関わってきた専門家から学ぶことができるよう、選定されたHEIにメンター支援を提供する。
IIITDMカンチェプラム校でCBDEプログラム・ディレクターを務めるスディール・ヴァラダラジャン(Sudhir Varadarajan)教授はプログラム実施に関する行動計画を説明し、今後の進め方についてHEIと共有した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部