2024年09月
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科学技術の包括計画「Vigyan Dhara」を閣議決定 インド

インド科学技術庁(DST)は8月24日、科学技術(S&T)の能力強化、研究、イノベーション、技術開発を推進するための3つの包括的な計画であるヴィギャン・ダラ(Vigyan Dhara)を承認したと発表した。

ヴィギャン・ダラ計画の主要要素は以下の3つである。

  1. S&T機関および人的資源の能力強化
  2. 研究開発(R&D)
  3. イノベーション、技術開発および展開

この計画は、S&Tの能力強化、研究、イノベーション、技術開発を推進し、国内の科学技術およびイノベーション(STI)エコシステムを強化すること、および学術機関におけるR&Dラボの充実を図り、国内のS&Tインフラを強化することを目的としており、具体的には以下の3つを目指している。

1つ目は、国際的な大規模施設へのアクセスを伴う基礎研究、持続可能なエネルギーや水などの分野における応用研究や、国際的な二国間および多国間協力を通じた共同研究の推進することだ。2つ目は、国内の科学技術分野における人材の強化に寄与し、フルタイム相当研究者(FTE)数の増加することだ。3つ目は、科学技術分野における女性の参加を促進し、最終的にはSTIにおけるジェンダー平等を実現することである。

この計画は、学校教育から高等教育、そして産業界やスタートアップに至るまで、すべてのレベルでのイノベーションを促進するための政府の取り組みを強化する。また、学術界、政府、産業界間の協力を増進するための支援が提供される。

ヴィギャン・ダラ計画に基づくすべてのプログラムは、先進国インド(Viksit Bharat)2047というビジョンを実現するためのDSTの5年間の目標に沿って策定される。研究開発の要素は、アヌサンダン国家研究財団(ANRF)に合わせて調整される。計画の実施は、国際的な基準を踏まえつつ、国家の優先事項に沿って行われる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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