インド工科大学マドラス校(IIT-M)は、IIT-Mとルノー日産テクノロジー&ビジネスセンターインディア(Renault Nissan Tech)社が提携し、人材育成とイノベーションに取り組むと発表した。
この提携は、IIT-Mの理系学位取得予定者向けインターンシップと就職斡旋の機会を提供し、人材育成と知識の共有を促進するための枠組みを構築する。また、Renault Nissan Tech社の技術専門家によるメンターシッププログラムや質疑応答、講演などを通じて、学生の学びの体験を豊かにすることを想定している。
この提携の了解覚書(MoU)は、2024年11月15日にIIT-Mのキャンパスで、IIT-Mの学部長(学術担当)であるプラサップ・ハリドス(Prathap Haridoss)教授、Renault Nissan Tech社のマネージング・ディレクターであるデバシス・ネオギ(Debashis Neogi)氏らの出席の下で締結された。この提携は、Renault Nissan Tech社とIIT-Mの間にある技術交流やインターンシップ、奨学金などの既存のプログラムを強化するものである。
IIT-Mのハリドス教授は、この提携を歓迎し、「Renault Nissan Tech社とこのMoUを締結できたことを非常に嬉しく思います。これは大学と企業の間に架け橋を築くというIIT-Mのビジョンを体現する素晴らしい事例です。Renault Nissan Tech社とIIT-Mは、さまざまな取り組みを実現するという観点から両者の協力のベンチマークを設定しています。私たちは企業とこのような取り組みをさらに増やしていきたいと考えています」と述べた。
Renault Nissan Tech社のネオギ氏は、「Renault Nissan Tech社は、イノベーションの促進と将来に備えた人材を育成するためには、学界と産業界の提携が極めて重要であると考えています。IIT-MとのMoUは、学生に勇気を与え、専門スキルを向上させ、自動車やテクノロジー業界のダイナミックな課題に対応するエコシステムを構築するという共通のビジョンを強化します。私たちは共に、未来のリーダー育成とソリューションの解決に取り組んでいます」と述べた。
(2024年12月27日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部