2025年02月
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研究の質と多様性を強調、リサーチ・インパクト・レポート発表 インド工科大学デリー校

インド工科大学デリー校(IIT-D)は1月27日、同学の教職員、学生ら関係者が出席した第67回創立記念日において「リサーチ・インパクト・レポート」を発表したことを伝えた。

このレポートは、同学の研究活動が社会、産業、学術界に与える影響を詳細に示しており、同大学の研究の質と多様性を強調したものだ。大学発スタートアップや産業界にライセンス供与された技術、国際的な学術誌に掲載された論文、国際共同プロジェクト、そして2018~2024年の間に実施した注目すべき研究プロジェクトなどが掲載されている。

記者会見の場で、IIT-Dのディレクターであるランガン・バネルジー(Rangan Banerjee)教授はレポートのハイライトについて以下のように説明した。

a) 過去7年間に多岐にわたる分野で147社の大学発スタートアップが誕生。(アグリテック、AL/ML/IoT、IT、サイバーセキュリティ、自動車、バイオテクノロジー、ヘルスケア/医療技術、EV/Eモビリティ、ドローン、宇宙技術、持続可能性など)

b) IIT-Dで開発された技術の産業界への移転に成功。例:新型コロナウイルスの簡便・手頃なアッセイ方法。軍事利用を目的とした軽量ボディーアーマーの開発。

c) 世界中の一流大学との国際共同研究。2018~2024年で139の国際共同研究プログラムへの資金提供を実施。

d) インパクトのある研究。過去7年間で5100件以上の受託研究プロジェクトを実施。2340億ルピーの資金提供を実現。また、3000件のコンサルタントプロジェクトにも取り組んでいる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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