2025年04月
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小児肥満が深刻な問題、多面的かつ包括的な対策が必要 インド

インド科学技術省は3月4日、世界肥満デーに際してインド工業連盟(CII)が開催した全国肥満サミットにおいて、ジテンドラ・シン(Jitendra Singh) 科学技術相が、インドで拡大する肥満問題に対し、多面的かつ包括的な対策が必要であると強調したことを発表した。

(出典:PIB)

同相は、小児肥満がインドで深刻な問題となっており、1億4千万人以上の子どもが影響を受けていることを指摘した。特にインド人に多い中心性肥満は、2型糖尿病、心血管疾患、脂肪性肝疾患などのリスクを高めるため、予防措置が不可欠だと述べた。モディ首相が国民に食事量を10%削減するよう促していることに触れ、「肥満対策も、環境クリーン化プログラムSwachh BharatやCOVID-19対策と同様に、大衆運動として推進する必要がある」と提言した。

また、肥満のため多くの患者にとって代謝異常の治療費が増大していることに触れ、家計に与える経済的負担の増加についても警鐘を鳴らす。同相は戦略的対応の必要性を強調し、低コストで実施可能な肥満・代謝疾患のスクリーニングモデルを構築するために、産業界と政府との連携を呼びかけた。

同相は、流行のダイエットや減量注射に頼るのではなく、持続可能なライフスタイルの変革が必要であると指摘する。特に自己管理の重要性を強調し、「健康的な食生活とバランスの取れたアプローチが真の解決策だ」と述べた。

サミットの結びに、同相は「肥満は個人の問題ではなく国家の責任であり、予防可能な生活習慣病にかからないようにしなければなりません」と訴えた。サミットには第一線で活躍する医学専門家、政策立案者、産業界の代表者らが参加した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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