インド工科大学デリー校(IIT-D)は4月1日、先端技術分野の研究とイノベーション推進に向け、韓国のLGエレクトロニクス(LG Electronics)社と戦略的協力関係を締結したと発表した。
本提携は、IIT-Dの学術的専門性と、LGエレクトロニクス社の技術的専門性を結集し、持続可能な技術、人工知能(AI)、スマート製造などの分野で革新的なソリューションを共同開発することを目的とする。この提携により産学連携が強化され、影響力の大きい研究分野の育成と技術革新の加速が期待されている。
研究には、材料科学工学科や電気工学科から著名な教授が複数参画し、材料研究や電気技術の分野で協力が進められる。
IIT-Dの企業関係部長であるプリーティ・ランジャン・パンダ(Preeti Ranjan Panda)教授は、「本学は、学術研究と産業応用の橋渡しを目指しており、LGエレクトロニクス社との連携は、社会に利益をもたらすイノベーションを生み出すという共通のビジョンを証明するものです」と語った。
研究開発部長であったナレシュ・バトナガー(Naresh Bhatnagar)教授は、「この提携は、IIT-Dの学際的な強みとLGの業界におけるリーダーシップを融合し、未来の持続可能な技術開発に貢献します」とその意義を強調した。
LGエレクトロニクス社のシムウォン・チン(Simwon Chin)上席副社長は、「インドはLGにとって重要な市場であり、IIT-Dとの協業を通じて、よりスマートで持続可能な未来に貢献する革新的ソリューションを共に創出したい」と述べた。
本提携は、産学連携における重要なマイルストーンとなり、今後のグローバルな技術革新の原動力になることが期待される。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部