インドの電子・情報技術省(MeitY)は5月13日、電子・情報技術相兼鉄道相兼情報・放送相であるアシュウィニ・バイシュナウ(Ashwini Vaishnaw)大臣が、ノイダとベンガルールにあるルネサスエレクトロニクスインド(Renesas Electronics India Private Limited)社の2つの新しい半導体設計センターの開設式典に出席したと発表した。
(出典:PIB)
同大臣は、この3nmチップの設計デザインセンターはインドを半導体イノベーションの世界的な舞台にしっかりと位置付けるマイルストーンであると述べ、設計、製造、ATMP(組立、検査、マーキング、梱包)、設備、化学品、ガス供給チェーンを含むインドの包括的な半導体戦略について説明した。
また、インドの半導体エコシステムの勢いが高まっていることを強調し、ウッタル・プラデーシュ州に新設されたこの大規模な半導体設計センターの開設は、インドの豊富な人材を活用する全国規模のエコシステム構築に向けた重要なステップであると述べた。
ルネサスエレクトロニクス社の最高経営責任者(CEO)兼マネージングディレクター(MD)の柴田英利(Hidetoshi Shibata)氏は、この投資機会を通じて、インドは同社の戦略的基盤であり、組み込みシステム、ソフトウェア、システムイノベーション分野での貢献が拡大していることを明らかにした。また、同社がアーキテクチャからテストまで、インドにおける半導体技術のエンドツーエンドの機能拡大にコミットしていることを強調し、Chips 2 Startup(C2S)プログラムや設計連動型(DLI)スキームなどのインド政府が支援するイニシアチブを通じて、250を超える学術機関や多数のスタートアップを支援していると述べた。同社は、インドの人材の優位性とインドと日本の戦略的利益の共有が、グローバルな半導体ライフサイクルの再編成に役立つと考える。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部