インド工科大学デリー校(IIT-D)は8月20日、中央研究施設(CRF)内にバイオセーフティーレベル3(BSL3)研究施設を開設したと発表した。
今回開設した施設はクラス3病原体を対象とした診断機器や治療法の研究を可能にし、インドの主要教育機関として初の試みとなる。開設式には、IIT-D副所長アルビンド・ネマ(Arvind Nema)教授、BSL3施設責任者のサンディープ・K・ジャー(Sandeep K. Jha)教授らが出席した。
ネマ教授は「この施設は医療診断と治療における研究とイノベーションを可能にし、ヘルスケア研究分野における学会と産業界双方のニーズに答えるものとなります。この施設は、インド全土の医療機関との共同研究の機会を数多く創出するでしょう」と述べた。新施設はマイクロモデル・コンプレックス内に設置され、学界・産業界の研究者がCRF規定に基づき有償で利用できる。
ジャー教授は「ユーザーが医療機器を持ち込み、専門家の監督下で病原体を用いた実証ができる国内初のBSL3施設となります。これにより、ハードウェアおよびソフトウェアエンジニアは、施設内で診断プラットフォームのデバッグと微調整を行うことができます」と説明した。
新施設は特に新興企業や中小企業にとって有用であり、特別な設備投資をせずにハードウェアや人員を持ち込み、短期間で研究開発を進められる利点がある。IIT-Dは今回の開設を通じて、医療診断技術の革新を推進し、インドの生物医学研究能力を飛躍的に高めることを目指している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部