2021年07月
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韓国、宇宙探査の国際協力原則でNASAの「アルテミス合意」に署名

韓国の科学技術・情報通信部(MSIT)は5月28日、米航空宇宙局(NASA)が主導する「アルテミス合意(Artemis Accords)」に韓国が署名したことを発表した。

アルテミス合意は、アポロ計画以来の有人月面探査を目指す「アルテミス計画(Artemis Program)」の実現に向け、平和的目的での月や星、彗星、小惑星の探査および利用等に関する国際協力原則を定めたものである。米国、日本、英国等9カ国が署名しており、韓国はバイデン政権下では初の署名国となる。5月21日に開催された米韓首脳会談において韓国の署名に関する合意が形成された。

これにより、宇宙分野での米韓の協力が一層促進され、韓国がアルテミス計画をはじめとするさまざまな宇宙探査計画に参加することが可能になるとMSITは期待する。韓国はNASAと共同で「韓国パスファインダー月軌道船(Korea Pathfinder Lunar Orbiter: KPLO)」を開発し、2022年8月に打ち上げを予定しているほか、民間企業による月への物資輸送を計画する「商業月面輸送サービス」(Commercial Lunar Payload Service: CLPS)にも協力している。

MSITのイム・ヘスク(Lim Hyesook)長官は、宇宙探査の成功には国際社会との連携が不可欠であり、合意への署名を通じて韓国は他の署名国との連携を強化できるだろうと表明した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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