2022年02月
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新興技術の政府計画/核融合エネルギー基本計画を発表 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は2021年12月、新興技術(emerging technologies)に関する計画と核融合エネルギーに関する基本計画をそれぞれ明らかにした。

12月28日、MSITは新興技術におけるイノベーションの創出と、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じた包括的な成長を目標とした2022年の政府計画を発表した。

世界の技術競争の激化やデジタルトランスフォーメーションを受けて科学・技術・情報通信技術(ICT)の重要性がますます高まっている状況を踏まえ、政府の「デジタルニューディール」政策の実施を促進し、人々に実生活上の利益を提供できるよう、新興技術におけるイノベーションを加速することを目指す。

この政府計画は、以下の4つの行動計画に重点を置いている。

  • 1. 国家的に重要な新興技術の育成システムの構築
  • 2. 新興技術におけるイノベーションの創出
  • 3. デジタル先進国への躍進
  • 4. 若者のICT能力の強化

続いてMSITは12月30日、国家核融合エネルギー委員会(National Fusion Energy Committee)の第16回会議を開催し、核融合エネルギー開発に関する第4次基本計画(2022~2026年)(the fourth Master Plan 2022-2026 on Fusion Energy Development)の最終版を策定した。

この基本計画には、2050年代に核融合発電の実証を行うことを最終目標とした主要技術の開発に関する長期計画が示されている。

政府は以下の3つの戦略を中心に、核融合エネルギーの実現に向けた世界的な取り組みを主導することを目指す。

  • 1. 核融合エネルギー開発を効果的に支援する専門的な戦略・システムの策定。長期的な研究開発ロードマップや法・規制枠組みの改正を含む
  • 2. 核融合発電の実証に必要な重要技術の開発の加速。「KSTAR」トカマクの改良や専門家の育成を含む
  • 3. 重要な核融合技術の開発に関する国際協力の強化。国際核融合実験炉プロジェクト「ITER」プロジェクトの継続を含む

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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