韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は2021年12月、新興技術(emerging technologies)に関する計画と核融合エネルギーに関する基本計画をそれぞれ明らかにした。
12月28日、MSITは新興技術におけるイノベーションの創出と、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じた包括的な成長を目標とした2022年の政府計画を発表した。
世界の技術競争の激化やデジタルトランスフォーメーションを受けて科学・技術・情報通信技術(ICT)の重要性がますます高まっている状況を踏まえ、政府の「デジタルニューディール」政策の実施を促進し、人々に実生活上の利益を提供できるよう、新興技術におけるイノベーションを加速することを目指す。
この政府計画は、以下の4つの行動計画に重点を置いている。
続いてMSITは12月30日、国家核融合エネルギー委員会(National Fusion Energy Committee)の第16回会議を開催し、核融合エネルギー開発に関する第4次基本計画(2022~2026年)(the fourth Master Plan 2022-2026 on Fusion Energy Development)の最終版を策定した。
この基本計画には、2050年代に核融合発電の実証を行うことを最終目標とした主要技術の開発に関する長期計画が示されている。
政府は以下の3つの戦略を中心に、核融合エネルギーの実現に向けた世界的な取り組みを主導することを目指す。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部