2022年07月
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AIチップ人材育成プログラムをソウル大学校などに導入 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は6月3日、「AIチップの人材育成プログラム(AI chip talent nurturing program)」の実施校として、ソウル大学校(Seoul National University)、成均館大学校(Sungkyunkwan University)、崇実大学校(Soongsil University)の3大学を指定した。

このプログラムは、人工知能(AI)半導体分野を担う高度人材への需要の高まりに対応し、大学の学部生らに専門教育と実務研修を提供することを目的として新たに策定された。指定された大学は2022~2024年に約14億ウォン(約1億4000万円)の助成を受け、電子工学、コンピューター工学、半導体システムエンジニアリング等の専門分野で包括的かつ実践的な教育を提供する。

半導体人材の育成へ、大学生ら対象に専門カリキュラム支援

MSITのイ・ジョンホ(Lee Jong-Ho)長官は5月30日、世界のチップ市場の主導的国家となることを目的とした半導体人材の育成方法を議論するラウンドテーブルを開催した。会議には韓国科学技術院(KAIST)の総長、サムスン電子(Samsung Electronics)、SKハイニックス(SK Hynix)、ファウンドリDBハイテック(DB HiTek)等の企業の経営幹部が参加した。

MSITは大学生と大学院生を対象とした以下のような人材育成プログラムを資金面で支援する。

  • 学部課程:KAIST、蔚山科学技術大学校(UNIST)、光州科学技術院(GIST)、大邱慶北科学技術院(DGIST)の4校で2023年より半導体の専門課程をカリキュラムに組み込む。
  • 修士・博士課程:KAISTとUNISTが産業界と連携して大学院のカリキュラムを改良するほか、GISTとDGISTでは半導体に関する新たな専攻過程や大学院の設立を検討する。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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