韓国・科学技術情報通信部（MSIT）のイ・ジョンホ（Lee Jong-Ho）長官は6月9日、韓国標準科学研究院（KRISS）を訪問し、50量子ビット量子コンピューターの確立と量子インターネットの開発プロジェクトの始動に関する概要説明会に出席した。この説明会は、韓国が2030年までに量子技術の世界4大国の1つになることを目指し、産業界や学術界、諸機関の積極的な関与を促すために開催された。KRISSは2026年までに超伝導50量子ビット量子コンピューターを開発する計画を発表した。

韓国-ASEAN合同科学技術委員会を開催

MSITは6月15日、東南アジア諸国連合（ASEAN）の科学・技術・イノベーション委員会（Committee on Science, Technology & Innovation）と、韓国-ASEAN合同科学技術委員会（ROK-ASEAN Joint Science and Technology Committee）の第5回会合をオンラインで開催した。この会合は2年に1回開催されており、今回は、双方の科学技術政策が共有されたほか、炭素中立、グリーン移行、研究環境等における新たな協力方法が議論された。

宇宙開発振興法の修正案が国会で可決

MSITは6月7日、宇宙開発振興法（Space Development Promotion Act）の修正案が国会で可決されたと発表した。主な内容は以下の通り。

• 宇宙開発のための宇宙インフラの確立と、民間部門へのオープンなアクセスの提供
• 企業の収益性を確保するための新たな契約形式の導入
• 宇宙に関する新技術の指定と技術移転の加速
• 人材育成・起業家精神の促進

国家戦略技術の育成に向けた専門家諮問委員会を設立

MSITは6月8日、国家戦略技術の育成を目的とした、技術・外交・安全保障等の幅広い分野の専門家からなる専門家諮問委員会の第1回会合を開催した。この会合では、技術競争に関する世界の最新動向や、これらの動向を韓国の政策に反映する方法が議論された。この委員会は、包括的な計画やリスク評価を通じて政策策定を支援できると期待されている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部