2023年03月
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緑内障を診断・治療するスマートコンタクトレンズ開発 韓国POSTECH

韓国の浦項工科大学校(POSTECH)は1月31日、同校の研究チームが、緑内障患者の眼圧を測定して薬剤を投与する、セラノスティック(theranostic:診断と治療を同時に行える)なスマートコンタクトレンズを開発したと発表した。研究成果は学術誌 Nature Communications に掲載された。

緑内障患者は生涯にわたって眼圧を管理する必要がある。現在使用可能な眼圧センサーは、眼圧を測定できても、眼圧に応じて適切な量の薬剤を投与する機能は備えていない。

今回、チームは、金の中空ナノワイヤ(hollow nanowire)を用いた高感度な眼圧センサーと柔軟な薬物送達システム、無線の電力供給・通信システム、眼圧のモニタリング・コントロールのための特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit)チップを統合してこのスマートコンタクトレンズを開発した。また、緑内障のウサギにおいて、このコンタクトレンズがリアルタイムで眼圧を測定し、眼圧に応じた適切な量の薬剤を放出することを示した。

(提供:POSTECH)

このスマートコンタクトレンズは、患者個人に合わせた、効果が大きく副作用の少ない緑内障治療を可能にすると期待されている。研究を率いたハーン・セイクワン(Hahn Sei Kwang)教授は「眼圧を診断・治療でき緑内障患者のコンプライアンスの向上につながるこのセラノスティック・スマートコンタクトレンズが早く実用化されることを願っている」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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