2023年03月
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代謝工学の30年間をまとめた総説論文 韓国KAIST

韓国科学技術院(KAIST)の化学・生体分子工学科(Department of Chemical and Biomolecular Engineering)の研究チームが、代謝工学(metabolic engineering)の30年間の歴史について、最近の進歩や持続可能性と健康への貢献に焦点を当ててまとめた総説論文を発表した。1月25日付け。この論文はオンラインで学術誌 Trends in Biotechnology の40周年特別号に掲載された。

(提供:KAIST)

分子・遺伝子レベルの操作を通じて細胞の表現型を改変する代謝工学の研究は、1990年代前半に始まった、この総説論文は、組換えDNA等の遺伝子工学技術の出現からシステム代謝工学や人工知能を用いたデータサイエンスにおける最近のブレイクスルーまで、この学問が過去30年間に遂げてきた進歩を振り返り、持続可能なバイオベース化学品やクリーンエネルギー、健康、生物による環境修復(bioremediation)への貢献についてまとめている。さらに、持続可能性と健康における進歩のため克服が必要な課題に関する展望も提示している。

イ・サンユプ(Lee Sang Yup)特別教授は「代謝工学は気候危機、環境汚染、食料・エネルギー不足、高齢化社会の健康問題に対する解決策として今後ますます重要な役割を果たすようになるだろう」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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