2023年05月
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ヘテロ構造ベースの2D半導体の準粒子を制御へ、ナノスケール分光法開発 韓国

韓国の浦項工科大学校(POSTECH)は4月3日、物理学科(Department of Physics)のパク・ギョンドク(Park Kyoung-Duck)教授とク・ヨンジョン(Koo Yeonjeong)教授、リ・ヒョンウ(Lee Hyeongwoo)教授が、微小空間において2次元材料の準粒子を動的に制御する多機能の先端増強分光法を開発したと発表した。

ロシアの国立光学IT機械大学(ITMO)のヴァシリ・クラフツォフ(Vasily Kravtsov)教授率いるチームとの共同研究。研究の成果は、4月12日付のLight: Science & Applicationsに掲載された。

研究チームは、この20ミリメートルレベルの分光法を用いることによって、遷移金属ダイカルコゲナイド(TMD)のヘテロ二重層で形成される層間励起子や層間トリオンなどの半導体粒子の制御に成功した。チームが開発した分光法は、層間励起子の発光効率をおよそ9,000倍高めることができ、その光度エネルギーを動的に調節できる。この発明の最も重要な利点は、室温と通常の大気圧下で準粒子の物理的特性を動的に制御することを可能にし、光の波長よりはるかに短い約20ナノメートルの空間解像度で半導体微粒子の光学特性をリアルタイム分析するのに役立つことにある。

(出典:いずれもPOSTECH)

ク教授は、「チームが開発した分光法は、TMDのヘテロ二重層の層間励起子といった個々の半導体粒子の新しい物理的特性を特定するのに利用できる」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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