韓国政府が規制サンドボックス(実証テストに対する規制の適用除外や暫定的なライセンス)の認可までの期間を大幅に短縮するため、新しいファストトラック手続きの導入を進めている。
韓国法制処(Ministry of Government Legislation)は、5月2日から6月12日までの41日間、規制サンドボックスのファストトラック手続を確立するための規制サンドボックス関連6法の改正案の一般公開を実施すると発表した。ファストトラックにより、認可までの期間は、現在の平均4~5カ月から2カ月に短縮される。
規制サンドボックスに関与している科学技術・情報通信部(MSIT)をはじめとする政府機関は、規制サンドボックスを韓国における新たな産業を推進する主要なプラットフォームにするため、関連省庁の特別タスクフォース等を通じて現行システムの改善を絶えず追求している。今回の改正案も、こうしたプロセスにおける協議に基づいて作成された。
改正の主な内容には、既に規制サンドボックス認可を受けた類似、または同一の製品・サービスについては、迅速な商業化を図るために認可手続を大幅に簡素化することや、補償・報奨規定を設けることにより規制当局がより創造的かつ積極的に職務を遂行できるようにすることなどが含まれる。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部