韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、8月19日にインドのベンガルールで開催された20カ国・地域(G20)デジタル経済大臣会合に出席した。MSITからは、ネットワーク政策室のホン・ジンベ(Hong Jin Bae)政策官(Deputy Minister)が首席代表として参加した。
この会議には、G20加盟国、招待国、国連教育科学文化機関(UNESCO)、経済協力開発機構(OECD)などの国際機関の高官が出席した。会議では、デジタル包摂とイノベーションのための公共デジタル・インフラ、信頼性の高い強靭なデジタル経済の確立、将来に向け優れたグローバル人材を育成するためのデジタル能力教育など、それぞれのテーマについて議論が行われた。
ホン政策官は首席代表としてスピーチを行い、デジタル経済のベストプラクティスの確立に向けた韓国の抱負と取り組みを紹介した。同氏はそうした取り組みの例として、官民セクターをつなぐことによって革新的なサービスを提供することを目指す「デジタルプラットフォーム政府」施策や次世代のネットワークイノベーションのための「Kネットワーク2030戦略」を挙げた。
この閣僚会合の成果は、議長国インドのリーダーシップの下、議長サマリーにまとめられ、発表された。参加国は、人権を尊重するデジタル経済と、万人に恩恵をもたらす包摂的なデジタルトランスフォーメーションの確立に向けた集団的努力の必要性についてのコンセンサスを確認した。
ホン政策官は、「韓国は、その政策経験を国際社会と積極的に共有し、包摂的かつ革新的なデジタルエコシステムの確立において先駆的な役割を果たしていく」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部