2023年12月
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韓国で「6Gグローバル2023」開催、日本の「Beyond 5G推進コンソーシアム」も参加

韓国で11月1、2の両日、「6Gグローバル2023」が開催された。このイベントは、10月30日~11月3日の5日間にわたりソウルで開催された次世代通信ネットワークに関する「Mobile Korea 2023」会議の一環として行われた。韓国の科学技術情報通信部(MSIT)が発表した。

「6Gグローバル2023」は、「6Gの国際動向」「6Gをめぐる国際協力」「大規模国際プロジェクト」をテーマとする3つのセッションで構成され、講義やパネルディスカッションが行われた。

「6Gの国際動向」セッションでは、サムスン電子(Samsung Electronics)が同社の「6Gのビジョンと標準化」を紹介したほか、フィンランドのノキア(Nokia)とスウェーデンのエリクソン(Ericsson)が6G時代とその準備における優先課題や技術、サービスについてプレゼンテーションを行った。

「6Gをめぐる国際協力」セッションでは、日本の「Beyond 5G推進コンソーシアム」による6G研究の紹介などが行われた。また、「大規模国際プロジェクト」セッションでは、韓国科学技術院(KAIST)や日本のNTTなどの研究機関が6Gと5G先進技術開発について発表した。

さらに6Gグローバル2023では、MSITが、5つの主要分野を中心に技術開発を統一的に進めることを目指す「6G研究開発実行計画」を発表した。各分野とその重点は、以下の通りである。

  • 無線通信:7~24GHzの周波数帯技術の開発を目指す
  • モバイルコア:ソフトウェア中心ネットワークの開発に重点を置く
  • 6G有線ネットワーク:高速・大容量の光伝送システムとコンポーネント技術に焦点を当てる
  • 6Gシステム:エンドユーザー機を6G統合サービスに接続するセグメント間のシームレスな相互運用を実現するための品質管理術の確保を目指す
  • 6G標準化:無線・有線の両領域における6Gコア技術の開発を支援

2023年8月には、総額4,407億ウォンの研究開発予算が、6Gの商用化と標準化に向けた予備的なフィービジリティスタディを通過している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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