韓国科学技術情報通信部(MSIT)のチョ・ソンギョン(Cho Seong-Kyung)第1次官と米国立科学財団(NSF)のカレン・マロンゲル(Karen Marrongelle)最高執行責任者(COO)が2023年12月9日に会談し、MSITとNSFの協力について話し合った。
双方はまず、2024年に開始予定の半導体とバイオエコノミー分野の共同研究プログラムに向けた準備の進捗を確認した。バイオエコノミー研究については、韓国と米国をはじめさまざまな国の研究機関が参加する多国間コンソーシアムプログラムの実施に向け、MSITとNSFがさらに緊密に協力することで合意した。
次に、チョ第1次官は、両国の学生に国際的な共同研究を経験する機会を提供するため、NSFが既に実施しているIRES(International Research Experience for Students)プログラムを活用して、韓米間の研究人材交流プログラムを設立することを提案した。
MSITとNSFはさらに、量子科学技術の分野における協力機会についても話し合い、韓国、米国、日本の三国間協力の取り組みを模索し、発展させることで合意した。最後に、今回の話し合いの内容を含め、両機関の緊密な協力関係を促進し、全体的な協力レベルを強化するため、了解覚書(MoU)締結に向けた綿密な検討が行われた。
チョ第1次官は、「NSFとの緊密な協力を通じ、国際的な共同研究の模範例を作り出せるよう努力する」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部